- IFRS に準拠したトルコ基準
- TFRSIFRS に準拠したトルコ基準
- 超インフレ会計が適用される
- TMS 29超インフレ会計が適用される
- の記帳から二つの報告出力
- ひとつの記帳から二つの報告出力
課題
トルコ子会社の月次報告が毎月遅れる。法定帳簿からグループ方針への組替えを、担当者一名が表計算ソフト上で手作業で行っており、そのレビューが誰にもできていない。
当社の対応
法定勘定科目とグループ勘定科目を一度だけ対応付け、毎月生じる方針差異は都度導出せず恒常的な調整仕訳として定義し、作成者以外がレビューできる形に文書化する。
成果
同一の記帳から双方の数値が出る月次決算。差異は吸収されるのではなく説明される。
ひとつの会社に二つのルールブック
外資系グループのトルコ子会社は、同時に二つの規範に従います。現地で何を申告するかは税務手続法と統一勘定科目表が定めます。連結に何を載せるかは親会社の会計方針——多くの場合 IFRS——が定めます。公共監督機構(KGK)が公表する TFRS は IFRS と整合しており、その点は助けになりますが、税務ベースの法定帳簿は TFRS ではなく、そもそもそのように作られていません。
差異は特殊なものではなく、予測可能なものです。
- 減価償却。 税務上の耐用年数は当局が定め、グループの耐用年数は実際の使用実態を反映します。
- 引当金。 退職金(kıdem tazminatı)は IAS 19 に基づき数理計算しますが、税務帳簿では概ね支払時に認識されます。
- 収益認識。 IFRS 15 の履行義務は、必ずしも請求書の日付と一致しません。
- リース。 IFRS 16 は使用権資産を貸借対照表に載せますが、税務帳簿では賃借料のままです。
- 為替。 IAS 21 の機能通貨はトルコリラでない場合がありますが、法定帳簿に選択の余地はありません。
- 超インフレ。 トルコは IAS 29 / TMS 29 の要件に該当するため、グループ報告は換算ではなく修正再表示となります。
組替えを毎月の非常事態から資産に変える
問題は差異が知られていないことではありません。組替えがひとつの表計算ファイルの中だけに存在し、毎月時間に追われて作り直され、他の誰にも追えないためにレビューされないことです。
当社は対応付けを表計算から元帳へ移します。法定勘定科目はグループ勘定科目へ一度だけ対応付けます。反復する方針差異は根拠を明示した恒常的な調整として定義し、月次はそれを再発見するのではなく適用します。残るのは本当に判断を要する領域——減損、収益の期間帰属、引当金——であり、レビュアーの注意は本来そこに向いているべきでした。
親会社が受け取るもの
グループの様式と言語による月次パッケージ。対応付け済み試算表、差異ごとに説明を付した調整表、現地法定ベースの数値、そして変動事項に関する簡潔なコメント。監査人には同じファイルを裏付けの調書とともに提供します。これは監査中に議論を始めるのではなく、監査を短縮します。
法定監査の閾値
トルコにおける独立監査は、大統領決定で定める閾値を超える場合に義務となります。総資産・純売上高・従業員数の組み合わせを、連続する二事業年度で判定します。閾値は定期的に改定されるため、前年の判定を前提とせず毎年見直すべきです。成長中の会社は気づかないうちに閾値を超えます。
